(2001.7.29〜2001.10.15)

751 はじめまして リュウジ 投稿日:2001/7/23(月)01:51
   教えて欲しいコトがあります。
 いつだったか覚えてないのですが(5〜6年は優に超えてるかな・・)
 ホンダアコードのCMに使われていた、曲名は何だったのか思い出せません。
 友人にシングルを借りたのにスカッと忘れてしまいました。
 申し訳ないですが教えていただけますか。
752 音色のなぞ 横山伊登司 投稿日:2001/7/23(月)23:44
   こんばんは。田中さんも加藤さんも「音色」に喰いついてくれて、オブリガディンニョ!
 いろいろな考え方があって面白いね。音や言葉に色彩をイメージするということは確かにあるかもしれませんね。だけどそおいうことをいっているのかな。
 加藤さんのはあまりに拡大解釈しすぎじゃないの。そういう意味なら音節だの音色なんて言葉を持ち出さなくても、そのまま「ひとつの単語にどんなメロディーを乗せるかということに徹底してこだわっているんだ」てなふうに表現すればいいんじゃないの。
 一つ気づいたことは、加藤さんの掲げた「アインダ」の歌詞の"Ainda"とか、「都会と田舎」の歌詞の"vida"とか、「海と旋律」の歌詞の"fantasia"はすべてシラビックな音付けで、改めてこれらの曲を聴いてみると、「一つの音節に一つ(か多くても二つ)の音符」が基本になっているようですね。例えばfantasiaはfan-ta-si-aの四つの音節に一つずつの音符が割り当てられていますよ。それに対して「Nao Muito Distante」の'que-ri-a' のriとか、 'a-le-gri-a' のgriとか、'bem'などは、一つの音節に3つぐらいの音符がついてますよね。こういうのがメリスマティックというんですよ、確か。マドレデウスの音楽にはこういうのは極端に少ないんじゃないの。ようはこぶしがあるような曲はほとんどないということだよね。私としては、「音色」は「音符」の間違いでかたづけたいんだけどねー。だめ? ただ、それだと「僕らのような曲作りの方法は古典的なポルトガルの音楽には存在しない。」ということと矛盾しちゃうやね。
 ホンダのCMは"O Pastor"だよね。私としては、今ならいいとこ取りの"ANTOLOGIA"というCDがお勧めです。
753 シングルとな 加藤浩司 投稿日:2001/7/24(火)01:05
   いやあ、拡大解釈どころか一番平凡な解釈だと思ったんですけどね。インタビューを読んで即座にそう思ったし、マドレデウスの曲と照らし合わせて考えても、自分としては一番ピンと来るんですよ。
 ペドロがどんな単語を使って喋ったかはわからないけど、訳者がニュアンスを捉え切れずに適当な日本語を当てはめてああなったんだろうなと。
 あれ、しかも横山さんの「音色は音符の間違いでかたづけたい」というのは私の解釈とあんまり変わらないんじゃないですか。

 リュウジさん、はじめまして。
 CMで流れていたのは、横山さんの言う通り「O Pastor」、邦題は「海と旋律」です。ところでシングルというのは日本盤でしょうか、それともポルトガル盤でしょうか。ポルトガルでシングルが出ていたことはつい最近知りましたが、日本盤は見たことがないもので。
 CDをお薦めするとしたら(誰も聞いてないか)、私は横山さんとは逆で、ベストアルバムの「Antologia」は後回しですね。これもかなりいい構成ではあるけれど、やはりマドレデウスはアルバムで聴きたい。
754 REシングルとな 横山伊登司 投稿日:2001/7/24(火)12:58
  >あれ、しかも横山さんの「音色は音符の間違いでかたづけたい」というのは私の解釈とあんまり変わらないんじゃないですか。

 そうだね。
755 ワインを頂いてしまいました(^^; chihaya 投稿日:2001/7/27(金)23:19
   すっかりご無沙汰している間に、随分変わっちゃいましたね(^^;

 先日のコンサートの時に、アンケートに答えて提出したのですが、なんと「ポルトガル投資・観光・貿易振興庁」様からワインが届きました♪
 そんなオマケ付きとは知らず、もし次回公演があれば先行発売のお知らせが来るかな〜なんていう下心で出しただけなのだけれど・・・(^^ゞ
 赤・白1本ずつ。なんか、すっごくお得な気分(*^o^*)
756 不覚 加藤浩司 投稿日:2001/7/28(土)23:02
   こんなラジオ番組があったのを最近になって知りました。
「ワールドミュージックタイム −マドレデウスとポルトガルの女性シンガーたち−」
 5/20(日)にNHKFMで。(5/25に再放送)
 諦め切れずNHKに問い合わせたところ再放送の予定はなく、またこの番組を聴く手段はないとのこと。トホホ。

 ホームページリニューアルに反応してくれたのはchihayaさんが初めてです。壁紙変えただけだけど。
 そのワインは確か抽選だったと思います。私はアンケートは初日も2日目も出しましたがワインは届いていません。いいなあ。
757 初めまして・・・ すぎうら かなこ 投稿日:2001/7/28(土)23:42
   こんにちは。このようなサイトをされている方がいることを、初めて知りました。「海と旋律」以来のファンの一人なのですが、結婚以来遠のいていました。今日、久しぶりにCD屋へ行って、マドレデウスの新譜を見つけました。帰ってきてネットでコンサート情報を調べたら、もう終わっている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 あああ〜・・・ショックです。3年ぶりだったのに・・・。
758 ワールドミュージックタイム 田中知行 投稿日:2001/7/28(土)23:51
   加藤さん、済みませんです。私のところでは普段NHK FMがかけっ放しになっていて、これも本放送の時に聞いていました。再放送までの間に、ここに書き込もうかどうかと思いつつ、結局見送りにしてしまいました。皆さん知っていて言わないのだと思っていたのですが、この認識には無理が有ったようです。反省。
 5月の時は、始めと終わりにマドレデウスが「movimento」を中心として計四曲。その間に、アマリアの1曲を含めた色々な女性シンガー、こんな構成でした。ただし、現在のポルトガル音楽の女性シンガーでは最も有名かもしれないミージアは無かったと思います(その後新品のCD「fado」を格安に手に入れました)。
 これ以前のポルトガル音楽の特集は、最近のスペイン・ポルトガルと題されものがこの半年くらい前に有りました。その時は55分番組の後半でしたから、今回のものは滅多に無い規模の大きなものだったと言えるかもしれません。
 とにかくこれに懲りて、次回以降は判っている事は事前に書き込むようにしますので、今回はお見逃し下さいますよう・・・。
759 心強い 加藤浩司 投稿日:2001/7/29(日)00:18
   すぎうらさん、いらっしゃいませ。
 今年のコンサートにうっかり行きそびれたという方は結構おられるようです。ファンの間で伝説になるのではと思うほど凄いコンサートでした。
 来年も来日してくれるといいのですが……。

 田中さん、恐縮です。NHK−FMを掛けっぱなしならば心強い。何かあったらお知らせいただけるととても助かります。
 私もテレビの方は時々調べていますが、ラジオは盲点でした。
 尚、8月中はマドレデウスの公演のテレビ放映はないそうです。
760 凄いコンサート?! すぎうら かなこ 投稿日:2001/7/29(日)12:32
   それはますます行きたかったです! ああ〜本当に残念です・・・。以前のコンサートでは、運良く一番前が取れたので(あれは相模大野GHだった)マドレデウスの皆さんを間近で見れてとても感動しました。
 あの感動をもう一度・・・でも、今年は相模大野には来なかったのですね。bunnkamuraより音がいいのに。
 テレビで放映することを祈ります。
761 シントラのコンサート (元)フジモリのスパイ 投稿日:2001/7/30(月)02:19
   こんばんは。18日のシントラ野外コンサートに何とか潜り込めたので、レポートします。

チケット入手編:
 Ponte de Limaのコンサートを予約していたのに、マドリッドでの飛行機乗継ぎに遅れて(到着が20分くらい遅れてバラハスで入国に40分もかかったため)Ponte de Limaには辿り着けず。仕方が無いのでSintraに目標を切り替えるが、Lisboaのプレイガイドでは既にチケット完売。ポルトガルでは現地の観光局がチケットを仕切ってるため、Sintraの観光局に出向いて「キャンセルとか追加販売はないか」と確認したが、「分からないから明日電話してくれ」との事。その後2日間、1日2回「キャンセルチケット無い?」と電話するが、「また電話して」の繰り返し。当日朝、「最悪、会場前でダフるしか無いなぁ」と思いながら電話すると「4枚チケットが入った」との返答。「1枚買ったぁ!」と即時押さえてLisboaからSintra直行、苦難の末チケット入手。3500エスクード。

会場編:
 会場はSintraの5星ホテル、Palacio de Seteaisの敷地に設営した仮設会場。席は全部で800くらい。会場までは駅から登り道を2Kmくらい歩くが、日本から来た事を思えば苦にはならない。席は早いもの勝ちの自由席。小さい会場だから一番後ろでも20列目くらい。私は10列目くらい、正面に向かって右から1/4位の場所に陣取る。長袖シャツを着ていったが、Sintraの夜は寒い。皆、厚手の上着やセーター、マフラーを着込んでいた。コンサートの最中に小雨が降ってきたのにも参った。野外は音の反響が無いため、右1/4位の位置だと左のスピーカーから出る音がほとんど聴こえない。と言うより、右スピーカーの音が大き過ぎる。野外では後ろでも良いから、左右真ん中の席に付くのが正解のようだ。

曲目編:
 当然ながら、曲は日本で行ったコンサートと基本的には同じ。しかし、O Pastor は無かった。アンコールは1回3曲。Haja o que Houverでは場内に静かな合唱が起る。日本では「歌って拍手」の繰り返しだが、地元ポルトガルでは「次の歌は…」と言うテレーザの説明が何曲か入る。悔しい事に、ほとんど聞き取れない。ポルトガル語をもっと勉強しておけば良かった、と悔やむも後の祭り。

パフォーマンス編:
 夜の帳が降りる10:00開演。音の反響が無い分、生声に近い感じ。寒いせいか、最初はテレーザの声の出がイマイチ。A Liraの高音も苦しそう。実際、寒そうにショールを何度も掛け直していた。個々の歌については今さら言う事は無く、やはり素晴らしい。後半に小雨による10分程度の中断があったが、12:20くらいに終了。

感想:
 こんな素晴らしいコンサートが3500エスクード、2000円弱…。800人収容として、2000円×800=160万円。ポルトガルでだったら、16人が10万円ずつ払えばマイク無しのプライベートコンサートをやってくれるんだろうか?
762 The next song is... 加藤浩司 投稿日:2001/7/30(月)23:54
   オフ会人数集まらんな。初めての方も遠慮なくどうぞ。JR中央線・荻窪駅のそばです。

 おお〜っと、スパイさん実現しましたか。執念ですなあ。
 800席の会場、いいなあ。
 "O Pastor"はやはり日本向けのプログラムだったのかな。
 そう言えば98年の日本公演ではテレーザの説明がありましたね。"The next song is..."って。
 入場料が2000円以下とは。日本は高すぎる!
763 REシントラのコンサート 横山伊登司 投稿日:2001/8/3(金)00:30
   こんばんは。スパイさん、すっごいなー。音楽に魅せられただけで(??)、地果て海始まるユーラシアの地の果てまで追っかけて行っちゃうなんてのは、情熱ならではの成せる技という感じがしますね。銀ちゃんのページにも同じような人が投稿されていますね。
 移動があわただしい感じなんだけど、ちゃんとマドレデウス・ファンらしく、マドレ・デ・デウス教会とか、フィリップが偶然テレ−ザと出会ったサンタ・ルジア展望台わきの階段とか、歌に出てくるサンタ・カタリナ展望台やモラリーア、アルファーマなどの聖地?は巡礼できたのでしょうか。ポルトガルの町や人の印象ももっと聞かせてほしいな。マドレデウスの曲からの印象と同じだったのかな。違ったのかな。
764 う、うらやましい (元)フジモリのスパイ 投稿日:2001/8/4(土)01:17
   加藤さん、横山さん、こんばんは。

加藤さん >そう言えば98年の日本公演ではテレーザの説明がありましたね。"The next song is..."って。

 ポルトガルでは A proxima canc,ao e ... ですからねぇ。その後の大事な部分が聞き取れなくて…。

横山さん>銀ちゃんのページにも同じような人が投稿されていますね。

 見ました。う、うらやましい、テレーザと会話して写真撮れるなんて。私なんて、会場が寒くて雨に降られた事もあり、アンコールは3曲止まりだったのに…

>マドレ・デ・デウス教会とか、(中略)巡礼できたのでしょうか

 いや、そこまで思い浮かばなかったです。出発前はコンサート2ケ所に行くつもりで、その事ばかりに気を取られ、現地ではチケット入手でエネルギーを使い果たしてしまって…。ポルトガルは2度目で、前回に観光地は見てしまったしので、昼間はポルトガル語の勉強してた事もあって、あまり観光はしなかったですねぇ。

 ポルトガルはどこに行っても坂が多くて、歩くのがシンドイですね。特にアルファマは急な坂が多くて、年輩の人はどうしてるんだろう? などと心配になりました。マドレデウスの歌って、「海」のイメージが強いので、リスボンやポルトでは歌のインスピレーションが働きませんでした。更に、今リスボンは街中で工事していて、乾燥した気候にホコリっぽい空気でちょっと環境が良く無かったです。

 町だけだったら、個人的にはポルトの方が好きですね。こじんまりとしていて、100年くらい前から時間が止まってるような路地がたくさんあります。ポルトは坂だらけで傾斜もキツイけど。ポルト市内には平らな場所って1・も無いんじゃないかな?

 ポルトガルの治安はスペインと比べると格段に良いけど、Barでは必ずオバサンやオジサンが大声で口論している…。そこだけはラテンです。人については、良く分かりません。

 ただ、韓国人の日本に対する感情に近いものをスペインに対して抱いているのは確かです。ポルトのワインセラー見学の際の説明も、英語、フランス語、ドイツ語では行うけど、最大の外国人がスペイン人なのにスペイン語で案内するワインセラーは無いのが特徴的。以前ワインセラー見学した時、一人でポルトガル語、英語、フランス語、ドイツ語で説明する案内係の女性がいたので、「日本語でも説明してよ」と(一応ポル語で)からかったら、Na~o posso(出来ない)との答え。当たり前か。
765 う、う、うらやましい 横山伊登司 投稿日:2001/8/4(土)10:35
   こんにちは。
 スパイさん、ありがとうございます。リスボンは工事ラッシュで埃っぽかったですか。ポルトのほうが好きなんだ。ポルトのリベイラ界隈とかでは、思わず立ち止まってたたずんじゃうような古めかしい石畳の路地が確かにありますよね。わたしゃ、サンタ・カタリナ通り界隈も好きです。うーん、また、行きたいなー。
 スペインとの確執については、そういうことがあるというのは知っていますが、私はほとんど感じたことはありませんでした。言葉もできないし鈍感だからかな。
 マドレデウスは、やっぱ海のイメージなのかな。だよね。でも、ポルトガル全体が海のイメージとも言えるよね。
 極最近、市之瀬敦著「ポルトガルの世界」(社会評論社)という本にでくわしたので読んでいるのですが、これにはポルトガルの海の時代と陸(ヨーロッパ)の時代というような視点からの近代史が書かれています。ポルトガルの難しいシリアスな問題を、「ルゾ・トロピカリズモ」とか「ルゾ・フォニア」という聞きなれない独特の視点から捉えようという大変興味深い、今までにはなかった本です。マドレデウスのことにも少しだけふれているのですが、『ペドロは、(中略)「四月二十五日革命」の夢をまだ捨て切れない人々から「ファシスト」呼ばわりさえした人物である。』なんていうドキッとする記述もあるんですよ。ぜひ読んでみてください。
766 すいません、 真否 投稿日:2001/8/5(日)14:55
   お久しぶりです、質問失礼致します。
 ポルトガルのレストランで始めに出される丸っこいチーズはなんていう名前なのでしょうか。
 クロタンのフレッシュなんでしょうか、あれは。あれはとてもうまいです。
 日本で探しても見つかりません。あの旨い物体が何ものなのかを誰か教えてください。
 あれを再び食うためだけに再びポルトガルに行きたいぐらい、それぐらいうまいです。
 アンプのヴォリュームノブみたいな形のチーズです。世界一うまいチーズのことです。
767 はいチーズ 加藤浩司 投稿日:2001/8/5(日)23:28
   テレーザと並んで写真撮ったらこっちがえらい貧相に写りそう。断固拒否しよう。

 丸いチーズですか。「海と森」では食べたことないなあ。あ、「海と森」の掲示板で質問してみてはいかがでしょうか。
 単純に「チーズ」という名前だったりして。
768 ゴング要請 加藤浩司 投稿日:2001/8/14(火)23:04
   久し振りにアルバム「海と旋律」を聴く。「船出」の出だしは反則だあ。レフェリーどこ見てる、キャーキャー。
 それにしてもなぜ「laranjeiras」という単語がかくも物悲しく響くのか。
769 真似しよ (元)フジモリのスパイ 投稿日:2001/8/15(水)00:06
  「今日は何を聞きながら寝酒を飲もうかな」と思いながら、手近にあったボサノバをかけてここをのぞてみたら、加藤さんが『久し振りにアルバム「海と旋律」を聴く』と書いていたので真似してみました。しかし、私のアルバムは安い輸入版なので、邦題が良く分からないです。「船出」はO Navio? ニュアンスがちょっと違うような気が…

>それにしてもなぜ「laranjeiras」という単語がかくも物悲しく響くのか。

 アマリア・ロドリゲスも「若い頃は港でオレンジを売っていた」って苦労話があったし、laranjeirasって貧しさの象徴なのかもね。
770 しゅっぱ〜つ 加藤浩司 投稿日:2001/8/15(水)00:25
   そういう時はもう、当サイトのCD目録をご利用いただければ、はい。
 正確な邦題は「ナヴィオ ― 船出」です。
 確かにこの曲は海面をたゆたうイメージで、「しゅっぱ〜つ」という感じではないですね。さて私ならどんな邦題を付けるかな、と考えてみましたが、そのまま「船」が一番ピタリとはまる気がします。
771 laranja?, laranjeira? 横山伊登司 投稿日:2001/8/15(水)20:33
   こんばんは。
 フェルナンド・ナモーラの「たった一つのオレンジ」(Apenas uma laranja)という短編の文学作品があって、邦訳が彩流社からでているのですが、ある平原の村に蔓延した腸チフスになすすべがなく、挫折感を持つ医師に、村の老婆が感謝の気持ちを表すためになけなしのたった一つのオレンジの実をさしだしたという話なのですが、スパイさんがいうようにオレンジの実には、もしかしたら貧しさを連想させるものがあるのかもしれませんね。
 だけど、あれー、ニュアンスがちょっと違うような気が・・・。Pomar das laranjeirasというのは「太陽の果実」なんて邦題がついているけど、直訳は果樹園のことですよね。オレンジの実はLaranja(s)。Laranjeira(s)はオレンジの木のことですよ。私のイメージとしては、あまり背の高くないオレンジの木がたくさん植えられた林に朝の光が立ち込めているというようなものだと思うので、これは貧しさではないような・・・。
もしかして、アマリアは、laranjaではなくlaranjeiraを売り歩いていたのかな?。こりたいへんだ。
772 みかん (元)フジモリのスパイ 投稿日:2001/8/17(金)01:36
   加藤さん、こんばんは。

>私のイメージとしては、あまり背の高くないオレンジの木がたくさん植えられた林に朝の光が立ち込めているというようなものだと思うので、これは貧しさではないような・・・。

 歌詞の真意はペドロにきくしか無いんだろうけど、"so para te ver no Pomar das Laranjeiras"ってあるから、この"tu"の人物はみかん畑の労働者だと思ったんですが。

 で、みかん=庶民的 と言う発想から、みかん畑労働者=下層階級 ってつながったんですが、何しろ和訳が無いので自分の解釈を信じるしかない状況です。
773 間違えました (元)フジモリのスパイ 投稿日:2001/8/17(金)01:43
   すみません、↑のカキコは横山さんへのレスでした。

 改めて加藤さん、CD目録は大変助かります。使わせて頂きます。
774 シチュエーションわからず 加藤浩司 投稿日:2001/8/17(金)23:01
  「太陽の果実(=邦題)」の訳詞を読んでみました。こんな要旨(だと思う)。

「夜明けを見つめながら果樹園で愛を誓いましょう」
「陽が昇らなかったら果樹園にあなた(男?)を探しに戻って来ます」
「果樹園で育まれた私(女?)の愛」

 なんのこっちゃ。上っ面を読んだ限りではシチュエーションがわからない。「陽が昇らなかったら」というのは何を表しているのデショウ。具体的なようでいてその実抽象的というのか象徴的というのか、生活臭を私は感じません。
775 うっ詞っ、詩っ、嗣 横山伊登司 投稿日:2001/8/18(土)00:48
   こんばんは。
 詩はやっかいだよね。母国語の詩ですら、これほどあつかいにくいものはないのに。っていうかー、わざと抽象的に、具体的なイメージがつかみにくいような表現をあえてしているような場合だってあるだろうから・・・。93年のコンサート・プログラムの高場将美さんの訳より、LISBOAのライナーノートの国安真奈さんの訳のほうがわかり易いような気がします。「その陽が昇らなかったら戻ってきます。」と言っているのですから、この人は、もう二度とこの果樹園には戻ってこない覚悟なのではないでしょうか。愛してしまったのだけど、叶わない思いを秘めたまま去っていこうという詩なんじゃないの。だから物悲しいんだよ、きっと。これは私の考え。みなさんは、どう思われるのでしょうか。
 Fado Laranjeiraというアルフレッド・マルセネイロという有名なファド歌いのファドがあるのですが、アルジェンティ−ナ・サントスというおばちゃんファディスタが歌うこのファドがいいんだよね。なんだか人生の重み、深み、味わいを感じさせてくれるような。歌詞はどんなことを歌っているんだかぜんぜん判んないんだけどね。そんなもんだよ、唄なんてもんは・・・。
776 テーマソング? 横山伊登司 投稿日:2001/8/19(日)02:32
   こんばんは。たびたびどうもー。
 「太陽の果実」という曲は、実は、ようよう出荷の日を迎えたミカンちゃんが、さあこれから街に行ってリッパなジュースになるんだという決意とともに、生まれ育った果樹園に別れを惜しんでいるという、アレンテージョ農協のコマーシャル・ソングだったりして・・・。
 すべっちゃったかな。
 Jorge P. Pires著 「MADREDEUS Um Futuro Maior」(マドレデウス 大いなる未来)という本には、クリスティナ・アウセール(Cristina Hauser)という人の制作のLongeというテレフィルムで、ペドロが「Ao nascer do Sol no pomar das laranjeiras」(オレンジ畑の朝日のなかで?)という言葉の入った曲を依頼されたというようなことが書かれています。ポルトガル語なので、自信ないんですが・・・。テレビ・ドラマかなにかの挿入曲かなにかだったようですけど、加藤さん、そんな情報ないですか?。
777 トリプルミーニング 加藤浩司 投稿日:2001/8/19(日)23:03
   単なる恋人の別れの歌ではないような気がしているので、冗談抜きで「出荷されるオレンジ」というのもあり得るんじゃないかと思います。オレンジのこと、恋人の別れのこと、そして更に大きな何かというトリプルミーニング。

 うわ、横山さん、その本持ってるんですか。せめて英語版なら私も買うのを考えるところですが、ポルトガル語ではさすがに尻込みしちゃいます。
 作曲(作詞)の経緯については初めて知りました。今度MLで聞いてみますか。質問する文面を考えるだけで私の場合えらい手間なんで期待しないで待っていて下さい。ええまあ、そのうち。
778 「海と森」主催ワインパーティー 加藤浩司 投稿日:2001/8/28(火)01:16
   上記のタイトルは私が勝手に仮に付けたもので、名称は未定。
 9月下旬か10月上旬の土曜日に、東京都杉並区にある「海と森」で、ポルトガルワインのパーティー(試飲会?)が格安で開催されるそうです。
 こちらのオフはオフとして人数が揃えば開催しますが、「海と森」主催のパーティーもご一緒しませんか。
779 詳細決定:ポルトガル料理とワインの会 加藤浩司 投稿日:2001/9/11(火)00:17
   店の主催で「西洋飲茶・海と森」にて開催されるパーティーの概要が決まりました。
 ポルトガル料理、ポルトガルワインに加えてソムリエまで招くという豪華な催しです。

日時:9月29日(土)午後1時〜
会費:\5000(税別)
申込:電話で

 詳細はこちらをご覧下さい。
 http://www3.ocn.ne.jp/~umimori/

 ご一緒して下さる方はご連絡下さい。
 今週末のマドレデウスオフも参加者募集中です。
780 ムーヴメントは名盤だ ななこ 投稿日:2001/9/19(水)22:17
   お久しぶりですー。
 やはりムーヴメントは、名盤ですねえ。
 半年間聴き続けていますが、飽きませんね。
 しかもこの間、必要に迫られた場合を除き、他のCDはほとんど聴いていません。
 私は、2曲目がお気に入りなので、いつも2曲目から聴いてしまいます。1曲目が好きな方、ごめんなさい、、、。
781 COBAとジョイント 加藤浩司 投稿日:2001/9/20(木)23:57
   昔のマドレデウスを懐かしむ(新めのファンの私がこう言うのも変だが)自分と、ますます磨きのかかる現在のマドレデウスに騒ぐ自分が同時いるのはなぜかしら。
 ニューアルバムが出ない年はCOBAあたりを招いてジョイントライブなんてやってくんないかな。

 ところで新宿のタワーレコードに「アヴェ・ムンディ・ルミナール」がありました。廃盤が噂されている割りには結構あちこちで見付かるので、なにも私が仲介することもないかなと思い、今回は買わず。

 29日の「ポルトガル料理とワインの会」はまだ参加申し込みは間に合うそうです。迷っている方は早めにどうぞ。
782 買っちゃいました ジョアキン 投稿日:2001/10/2(火)00:24
   先日、銀座のCD屋で「アヴェ・ムンディ・ルミナール」があるのに気づき、つい買ってしまいました。加藤さんが、掲示板でしつこくご推薦なさった成果でしょう。
 家に帰り、深夜のBSでグレン・グールドの特集番組を見ながら、ヘッドホンで「アヴェ」を聴きました。(不謹慎?)
 うーむ。やはりグレン・グールドはすごい。
 いや、そうじゃなくて「アヴェ」の話でしたね。ロドリーゴ・レアンのやりたいことがはっきりわかる、すごく明瞭なアルバムだと感じました。ポルトガルを出発点、発信地としていながら、もはやポルトガルを超越してヨーロッパの精神世界の根源に至っているようです。だから、ポルトガル的なものを求めてこれを聴くと、少し期待外れに終わるかもしれません。明瞭かつ均整のとれた作品で、加藤さんが強く勧められるのも、よく分かります。
グレン・グールドは、「アヴェ」の合間にヘッドホンをはずして、計数分聴いただけですが、古楽もちょっとかじった私としては、彼の演奏の厳密さと奔放さに、強く惹かれます。やっぱし、天才ですね。CDは1枚も持ってないけど。
 しかし、グレン・グールドは、映像だけ見てると、サルみたいな顔ですな。おまけに曲に合わせて、サンダーバードの人形みたいに口を小刻みにカクカク動かす。正面からアップで見てると、チンパンジーが芸をしてるみたい。ヒトと類人猿の遺伝子の差なんてわずかなものだということが悟れます。
 サルめいた顔といえばテレーザも... 顔はさて置き、思い起こせば6月の公演。彼女は上半身はスゥイングしていても、腰はどすんと据わって動かなかった。欧米の女性によく見られる、腰とお尻のドーンと大きい人をほうふつさせるものがありました。二、三十年もしないうちに、テレーザもあんな風になったりして。
783 だみ声テレーザ 加藤浩司 投稿日:2001/10/3(水)01:32
   テレーザがサル顔……言われてみれば。人の顔は犬タイプと猿タイプに分けられるなんて話を聞いたことがあります。
 テレーザのスタイルはともかく声はこれからどうなるのだろうと時々考えます。「近い将来衰えるのだろうか」と不安になる一方で、今とは似ても似付かぬだみ声になって、まるで違った魅力を持った歌手に変貌したら、これまた凄いことだぞと思ってみたり。

 さて10月はオフ会は企画しません。銀ちゃんのに参加させてもらおうかな〜と思案中。
 http://homepage1.nifty.com/lisboa_portugal/
784 続「アヴェ」について ジョアキン 投稿日:2001/10/3(水)20:36
   前回の書き込みで、書き落としていたので、つでに書いちゃおうと思います。
>ポルトガル的なものを求めてこれを聴くと、少し期待外れに終わるかもしれません。
と書いたのですが、それもそのはずで「アヴェ」には、アラビックな要素がほとんど無いのです。ファドはポルトガル音楽のほんの一部でしかありませんが、ご承知の通り、ファドにはモーロ風というかアラビア風の要素が多分にありますよね。ファドやファド風の節回しに親しんでいる私たちには、「アヴェ」はアラビア風成分が無い分、あっさりした味に感じるのかも知れません。何番目の曲だったか、ケルト的な雰囲気は、しっかり取り入れていたと思います。
 だから、ロドリーゴ・レアンがどちらの方向を向いて、曲を作ろうとしているのかも、よく分かるように思われます。
 ラテン語の宗教歌も取り入れられているようですが、それでつい「エニグマ」を思い出してしまいました。あれは、往年の(?)ロックミュージシャンが作っているので「アヴェ」とは、かなり違うと思うのですが、ヨーロッパの精神的な安堵感を追求すると、共通の洞穴に入り込んでしまう部分もあるのではないでしょうか。両者を比較してもあまり意味は無いと思いますが、「エニグマ」がちょっと怪奇なバロックだとすれば、「アヴェ」は平明なロマネスクのようにも感じました。
 そして、もう一つ書いておきたいのが、最小限の構成と表現で、深い精神性をつむぎだそうとするロドリーゴ・レアンの姿勢です。喜太郎じゃないが「月の砂漠」みたいな単純で郷愁あふれる旋律を電子楽器でフワフワ、ピーヒョロとやれば、限りなく神秘的な感じがするもので、構成や表現は単純なほど、うまくやれば効果は大きい。しかし、そういう乱暴な話ではなくて、レアンの音楽的努力の積み重ねが、このアルバムからは、よく伝わってくるということです。
 彼のこの成果を、単に「素朴な」という言葉では、くくりたくないなと思います。

 ところで、銀ちゃんさんらのオフ会は13日なのでしょうか。いっぺん行ってみたい気もするが。。。実は13日の夜は、川崎市宮前区でファドを歌う大学生(女子)のライブがあるので、都合が付けばこちらに行ってみようかと思っているのです。加藤さんや、ほかの方々もいかがですか。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/3646/index.html
785 テレーザが唄う 加藤浩司 投稿日:2001/10/3(水)23:47
   マドレデウスのMLにて情報入手。

Teresa Salgueiro sings in the new album of the portuguese musician Rao Kyao (scheduled for November).

The new album will be recorded in Belgium. There will be an orchestra in these sessions.

The Emi-uk is interested in releasing a record with remixes from Madredeus.

http://www.osmeusmadredeus.cjb.

 ファドコンサートですか。ちょっと興味あるなあ。
 でも川崎なのに我が家からだと荻窪に行くのとあまり変わらない。どうしよう。
786 マドレデウスについて教えて下さい ほなうど 投稿日:2001/10/4(木)16:38
   はじめまして。
 サッカーファンでポルトガル代表のFigoのファンのほなうどっていいます。
 Figoがマドレデウスが好きだということを聞いてマドレデウスの曲を聴いてみたいと思いました。
 お勧めの曲、アルバムなんかを教えてくれませんか?
787 「私が」銀ちゃんです。 銀ちゃん 投稿日:2001/10/4(木)20:37
   季節の変わり目のせいか、くしゃみが止まらないので風邪かなあ、とおもったらもう、加藤さんったらあ(謎)。

 取りあえず2名入れておきますね。一応海森さんにはオフのことメールしてあるんですが、週末にでも人数連絡しておきたいもので。

 ファドコンサートの話、場所見て昔すんでいたあたりなので妙に懐かしくなりましたよ。確かに神奈川県なのに休みに遊びに行くのは渋谷新宿ばかりでほとんど行ったことがない横浜、川崎駅方面でしたねえ(昔は地下鉄も通ってなかったし)。

 では。
788 全部おすすめ 加藤浩司 投稿日:2001/10/4(木)23:39
   ほなうどさん、いらっしゃいませ。
 マドレデウスはポルトガルではダントツの知名度らしいですから、スポーツ選手にもファンは多いかも知れませんね。興味を持っていただいて嬉しいです。

 1枚目にお薦めのアルバムをここの常連の人達に尋ねると1人1人違うアルバムを挙げるので、つまり、その、全部いいです。しかも全部作風が違うんです。
 と言いつつ私がよく薦めるのは「風薫る彼方へ」(TOCP-50326)ですね。原題は「O Paraiso」といいます。

 銀ちゃん、お久しぶりです。ご配慮恐れ入ります。来週の頭には参加不参加の連絡をしますので、しばしお待ち下さい。
789 どうもありがとうございます ほなうど 投稿日:2001/10/5(金)14:41
   加藤浩司さんどうもありがとうございます。
 みんながみんなお勧めのアルバムが違うってことは外れはないみたいですね。
 とりあえず今回は加藤浩司さんお勧めの「風薫る彼方へ」を買ってみようと思います。
 またなにかあれば聞きたいのでそのときはまたよろしくお願いします。
790 松田美緒さんのページ 田中知行 投稿日:2001/10/6(土)00:38
   このところ色々と忙しかったので1週間振りくらいに来て見たら・・・。
 今、ジョアキンさんが↓で紹介していたページを見ました。ここで、プロフィールにファドの延長として、「地中海、東欧」といったことが書いて有りますが、むむ? これって、セファルディーのことを言っているのか? だとすると、相当に珍しい。
 聴き手としての熱心な存在はネットで少なくとも一人は確認できるものの、日本人でこれを歌う人がいるとは考えてもみなかった。もしかすると、時間は有るから行けるかもしれないし、とにかく一度メールを出してみようか・・・(加藤さんにすら一度もメールを出したことがないのに、ここでこんなことを言っていて良いのだろうか (^^;。加えて、説明抜きでセファルディーという言葉を使ったことに謝罪します。この件についてはまた後日にでも。恐縮)。
791 あっちに行きます 加藤浩司 投稿日:2001/10/7(日)23:41
   うーん、やっぱり銀ちゃんのオフに行きます。

 ほなうどさん、どういたしまして。もし気に入られたらまたこの掲示板にいらして下さい。

 田中さん、ごぶさたです。実は私、メール恐怖症なんです。だから気になさらないで下さい。セファルディーですか。もしそうだとしたら驚きですね。で、なんですかそれ。
792 不埒者め〜! ななこ 投稿日:2001/10/8(月)23:54
   7日の6時からの某TV番組で、BGMに「O PASTOR」が使われていたのですが、それがどんなシーンかというと、焼肉屋の紹介の場面で、「これが究極の豚肉!」とかいうシーンだったのです!
 こんな場面で「O PASTOR」(のサビ)を BGMに使うとは〜許せんっ!不埒者め〜!!!
 私だって焼肉は好きですが、この音楽センスが許せないっ!
793 ファンは偏屈であれ 加藤浩司 投稿日:2001/10/9(火)23:39
   そう考えるとベートーヴェンの第5交響曲やチャイコフスキーの「白鳥の湖」の使われ方に腹を立てている人も結構いるかも知れませんね。なにしろコメディにうってつけだから。

 ここで使うな、そこで使うなといちいち目くじら立てる偏屈なファンは周囲に嫌がれるにちがいない。「排他的」とかなんとか。ああ嫌がってくれ、嫌ってくれ。何が癒しだ。何が和みだ。貧乏人は麦を食え。
794 「不埒者め〜!」に同感 いまはし 投稿日:2001/10/10(水)17:28
   ななこさんに同感です。私も7日の6時からの某TV番組、見ました。焼き肉に「O PASTOR」とは、なんともやるせない気持ちになりました。情けないと言うか、何と言うか....
 ジンギスカンで「O PASTOR」ならしゃれになるかもしれないけど....(これでも許せないか)
795 「くされ外道め〜!」に同感 加藤浩司 投稿日:2001/10/11(木)23:24
   私もななこさんの「くされ外道め〜!」に同感です。
 いまはしさん、お久しぶりです。同じ横浜在住なのにあまりお会いできませんね。6月のコンサートには行かれましたか?

 13日は「海と森」の銀ちゃん主催のオフ会に行きます。メニューは「銀ちゃんスペシャル」だそうな。なんやそれ。
796 偏屈で、いいじゃないか! ななこ 投稿日:2001/10/12(金)23:28
   私の周囲では誰にも通じない話なので、全国でたった二人でも「同感」と言ってもらえて、ちょっとは気が済みました。
 でも、加藤さんの「同感」は、やや「疑問」。私、「くされ、、、」とまでは、言ってませんってば。
 話は戻りますが、番組制作サイドに「あの曲をあのシーンで使うと効果的」と判断した人間がいたというのは、どうしても不思議です。
 やはり、「受け狙い」なのかなー?わざと、シビアな感じに聴こえる曲を、ここでガツンと入れてやろうーとあざとく狙ったと。
 その場合、この人はマドレデウスを好きな人なんだろうか???
 いやいや、あんな冒とく的なことできるんだから、そうじゃないですよね、やっぱり?
797 セファルディーについて 田中知行 投稿日:2001/10/14(日)00:18
   今晩は。やっとまとめましたので、書き込みします。

 セファルディーとは、スペイン系ユダヤ人が伝承してきた、中世スペイン語の歌詞を持つ様々な種類の歌の総称です。
 1492年にキリスト教国家が樹立し、イスラム教徒がイベリア半島から駆逐された時、同じく異教徒であるロマと共に彼らも、改宗しない限り、放逐されました。こうして彼らは地中海沿岸の諸国、北アフリカから中近東、バルカン半島、東欧等へ2度目の大離散を体験することになります。
 ところがこれらの人々は、祖先がスペインの地で話した言葉や身に付けた習俗を忠実に承け継ぎ続けました。これらが20世紀に入ってスペイン人学者に再発見されることになり、大変な驚きと共に世界に認められるところとなりました。

 と言った辺りが基本的な所。
 この音楽が世界的に広まる契機となったのは、1982年にヴェルサイユで開かれたサミット会議後の、極く内輪のコンサートの模様が伝えられてから、らしい。この時に様々な楽器を弾きながら歌ったのがエステル・ラマンディエで、このコンサートにより彼女の名も一躍世界に広まり、レコードも高い評価を受けた(現在では初期の2枚のLPはCD1枚にまとめられている)。
 日本にも15年ほど前に来日し、一度だけコンサートを開いた模様。私が彼女を知ったのは、この時にNHKが総合TVで放送した、どちらかと言うとクラシックに近い種々の音楽を紹介する番組だった「音楽の部屋」でのこと。今のようにネットで簡単に情報を得られるわけでもなく、既にレコードからもFMからも手を引いていた自分にしてみれば、ほぼ毎週見ていた番組では有ったものの、これは驚かされるような出会いだった。
 もっともLPプレイヤーを使えない状況は今も変わらず、彼女の歌声に再度触れたのはそれから10年も経ってから、またもやNHKのFMで数曲が放送された時のこと。そして、今度こそはCDを求めて秋葉原へ飛んで行ったのでありました。

 ネットで検索してもほとんどラマンディエの名に引っ掛かって来ないし、先日たまたまこの掲示板からのリンク先でどうやらそれらしいものにぶつかって、珍しさのあまりついつい余計なことを言ってしまいました。
 ではありますが、とにかく、これは一聴の価値が有ると思います。マドレデウスの音楽と通ずる所があるかどうかはかなり疑問ではあるけれど、地域的にはかなり近いし、歴史的にはやはり母胎の一つくらいに考えて差し障りが無いと考えます。良い音楽を聴いてみたいと思うなら、お奨めします。
 以上長々とお読み頂き、ありがとうございます。
798 RE;セファルディーについて 横山伊登司 投稿日:2001/10/14(日)11:11
   こんにちは。
 田中さん、私、そういう話題好きです。中欧から追われたユダヤ教徒をアシュケナージ、イベリア半島から追われた人たちをセファルディというぐらいの知識しかないのですが、セファルディについては、小岸昭著「スペインを追われたユダヤ人」(人文書院)で知りました。今で言う「難民」ですよね。コロンブスは改宗キリスト教徒(元ユダヤ教徒)だったというのは有名ですね。アレンテージョのアサリと豚肉の料理は、改宗キリスト教徒に対する「踏絵」だったというようなことを聞いたことがあります。
 セファルディの音楽では、私は「アウロラ・モレーノ−アイナダマール」KICP-2087キングレコードしか持ってませんが、これは大好きなCDの一つでたびたび聞いています。柳貞子さんは、「柳貞子 スペイン黄金世紀の栄光と哀しみen memoria de espana 1492」TEI60サウスレコーズ(自主制作版)というCDでつのだたかしさんひきいるタブラトゥーラのメンバーと8曲のセファルディーの曲を録音しています。リュートやビオラダガンバの伴奏がいいんですよー、哀しくて、切なくて。
 柳貞子さんはスペイン歌曲の第一人者ですが、ポルトガルギターの伴奏でファドを歌った日本で最初のひとでもあります。彼女のCDは現代ギター社にまだ在庫があるようです。
799 ワインうまかった 加藤浩司 投稿日:2001/10/14(日)23:12
   ななこさんの「死体あさりのけだものめ〜!」に同感です(まだやってる)。

 セファルディーについて詳しく説明して下さってありがとうございます。エステル・ラマンディエという名も初めて見ました。

 さて13日にファドのコンサートに行った方は何人くらいいるのかな。どんな雰囲気でしたか。
 こちらは銀ちゃんのオフ会でポルトガル料理をたらふく食べてポルトガルワインをたらふく飲んで御満悦。銀ちゃんのオヤジギャグは必聴です。
800 ななこさんは許せる?!男声の「O Pastor」
横山伊登司 投稿日:2001/10/15(月)21:49
   みなさん、こんばんは。
 渋谷HMVで変なもんみっけちゃいました。Quatro Ventosというグループの"Uma noite de fado" AL 73221 A-RecordsというCDで、Emanuel Pessanhaという男性がマドレデウスの「O Pastor」を歌っています。Quatro Ventosは1994年にポルトガル人のEmanuel Pessanhaがオランダのナイメーゲンという所で結成したグループだそうで、メインのメンバーはポルトガル・ギター、普通のギター、アコーディオン、ヴァイオリンで、ゲストとしてチェロとコントラバスなどが加わったライブ録音になっています。他の曲としてはファドが多いですが、珍しいところでは、セザリア・エボラのモルナ「Sodade」が入ってました。結構、いいサウンド出しているのですが、むつけき男声の「O Pastor」をどうかご想像あれ!。

 今年のフェスティバル・コンダ・ロータでは、セザリア・エボラがシアター・コクーンでコンサートをやるようです。11月25日(日) 15:00と18:00の2ステージで、\7,500-(全席指定、税込)。セザリアの「Sodade」はいいよね!。彼女、ここんとこ毎年のように来日しているんじゃないのかな。