ポルトガルという国

99.7.8 UPDATE

 ポルトガルの外枠を整理しました。いくつかの項目については日本のデータも併記しています。
 なにぶんにもデータの出典がまちまちであったり古かったりで現状と食い違う部分もあろうかと思われますがご容赦下さい。これを試験勉強の教材にしたらえらい目にあうので御用心。

主な参考資料:世界大百科事典(平凡社)


  ポルトガル共和国
Portugal Republic
日本
Japan
位置 ヨーロッパ南西端、イベリア半島南西部
西部、南部は大西洋に面す
北部、東部はスペインに面す
北緯 36°58’〜 42° 9’
西経 6°11’〜 9°30’
アジア大陸の東、太平洋の北西方
太平洋、日本海、東シナ海、オホーツク海に囲まれ、弧状の列島からなる
北緯 20°25’〜 45°31’
東経122°56’〜153°59’
面積 91.982平方km 372,313平方km
人口 9,808,000(1996調)
年平均人口増加率:-0.2%
125,761,000(1996調)
年平均人口増加率:0.3%

人口密度

107人/平方km
(リスボン、ポルトでは400人/平方km以上)
280人/平方km
首都 リスボン 東京
主な川 ドーロ川、テージョ川、サードゥ川 利根川、信濃川、石狩川
気候  海洋性気候。
 ヨーロッパ中最も気候に恵まれた国のひとつ。
 リスボンの月平均気温は最寒の1月が10.8℃、最暖の8月が22.5℃、年平均16.6℃、年降水量708mm。但し南部は地中海性気候で、乾燥して長い夏を持つ。
 主に温帯季節風気候。
 東京の年平均気温は15.3℃、年降水量1,460mm。
 年降水量は殆どの地域は1,000mmを超え、多い所では4,000mm以上に達する。
民族  比較的同質的な人種集団を形成し、言語・風習も地方的偏差は少ない。  大部分の住民が日本語を話す。アイヌ語を話す者は今は殆どおらず、在日朝鮮人・韓国人は殆どがハングルと日本語を話す。また琉球語は日本語の一方言とされている。国土面積の割に方言の差は大きい。
宗教  国民の90%がカトリック教徒。
 信仰の自由は認められている。
 仏教圏に属するが、国民の信仰は神道系、仏教系、キリスト教系、その他多岐にわたる。比率としては神道系、仏教系の信者が圧倒的に多い。信仰の自由は認められている。
気質  スペイン人に比べ穏健で、熱狂的な面は少ない。交際能力に長ける。地中海沿岸の諸国民のうち最も秩序があり、洗練されている。  
政治  1933年に憲法公布。
 サラザール首相の長期安定政権。
 130人の国会議員が大統領を選出し、大統領が首相を任命。首相は国政全般を統轄。国会の権限は弱い。
 1932年以来サラザール総裁率いる国家統一党による一党独裁政治が長く続いた。
 極端なデフレ政策(通貨価値の安定のため)や改革を避ける政策により、ポルトガルは世界で立ち遅れる結果となる。1968年にカエターノ(国家統一党)が首相となり改革の姿勢を見せたが不成功。

 1974年の「カーネーション革命」により独裁体制に終止符が打たれ、民主主義国家となる。
 軍備は大きく、軍事費は国家予算の40%を占める。

 
社会  南北の二重構造(貧富の差)が顕著。北部の生活水準が高い。観光資源の保存には熱心。
 教育水準は低いが、文盲率の低さは初等教育によってほぼ解消されている。
 
経済  産業は農業が中心。生産性(能率)が低く、1人当たりの国民所得は西ヨーロッパで最も低い。
 主な生産物は小麦、トウモロコシ、ライ麦、えん麦、オリーブ、コルク。主な輸出物はオリーブ油、ワイン、コルク。
 沿岸漁業が盛んだが、魚類の輸入は輸出を上回る。 
 工業は手工業的なものが殆どで水準は低い。貿易収支は慢性的な赤字。観光事業が盛んなため道路の改良と自動車の普及が著しい。
 

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